ホンダTA01「GYRO UP(ジャイロアップ)」

ホンダの3輪スクーターです。ジャイロ3兄弟(ジャイロエックス、ジャイロアップ、ジャイロキャノピー)の中で、特にモノを運ぶことに特化したモデル。超低床大型リヤデッキが目を引きます。このリヤデッキが前方部分から分離して、後輪車軸の直上に固定配置されているのが大きな特徴。空冷2サイクルエンジンを搭載。発売は1985年から。

車台番号はこちら。
乗った状態で左側。ステップ(足を載せるボード)よりも下、フレームに溶接されたプレート部分に刻印されています。TA01-OOOOOOO。車名:ホンダ、型式:A-TA01(00年モデル以降はBA-TA01)、原動機型式:TA01E、排気量:49cc。

【補足】旋回時も荷物が傾かない
荷物を置くリヤデッキがハンドルやシートがある前方部分と分離されているので、走行旋回時に搭乗者が車体をバンクさせても、リヤデッキだけは常に水平を保つ仕組みになっています。なので、ビールケースとか重たいモノ積んでて旋回してもバランスを保ちやすい。駐車時もバランスを気にする必要がなくパーキングレバー上げられるので、乗降しやすい。など、モノを運ぶという点で他の兄弟より大変優れています。その反面、構造が複雑でメンテナンス性は最悪です。ジャイロアップは名機だけど…

【引き取り事例】
08年に生産終了したモデルですが、今でも時々引き取りします。3兄弟のうちこのモデルだけ4スト化せず後継機がないので、今残ってる個体はある意味貴重。個人で通勤とか買い物などに使ってた方から引き取りした個体はエンジン無事なケースが多い、転じて、お店で配達用に使われてた個体は、何度も修理して最後の最後まで使い尽くした個体が多い、という印象を受けます。

【おまけ】
社外パーツ(マーレー社製サンルーフ)を使ってキャノピー化したジャイロアップです。1回だけ過去例あり。

今日の事例

今日は午前中は遠賀町と北九州市、午後は福岡市と那珂川市に行ってきました。
上段左からAF61トゥデイ、AF27ディオ。下段奥からCA1PAレッツ2、今日ご紹介したTA01ジャイロアップ。いずれもエンジン不動。レッツ2だけナンバープレートの手続きも承りました。

5月は納税通知書が届く時期です。この納税通知書が届くことによって、自宅(の倉庫とか納屋とか)奥の方に放置されたままのバイクの存在を思い出し、引き取りご依頼してくださる方が少なからずいらっしゃいます。そういう方のバイクは、いろんな荷物の下敷きになってる事例が多いです。人力で出来る範囲なら、こちらで整理整頓してバイクだけ奥から引っ張り出してことも無料で出来ますので、思い出したこの機会に是非ご依頼下さい。