ヤマハのスクーターを代表するジョグシリーズ、これの初代モデルです。メットアウト(シート下にヘルメットなどの私物を入れる収納スペースがない)型。昔はこれが普通でした。ただ、当時として画期的だったのがフロントフェンダーをなくした(フロントカウルと一体型にした)点。今でこそ当たり前のこの形は27V初代ジョグが最初で、以降ジョグシリーズはもちろん、多くのシリーズがこの形を採用しています。あ、でも、27Vは開発初期モデルだったせいかフロントがやたら突き出た形で世に出たため、当時は他のジョグモデルと区別する為に「ペリカンジョグ」などと呼ばれていました。空冷2サイクルエンジン搭載。発売は1983年。
車台番号はこちら。
乗った状態で足のスネの前方、中央に長方形の蓋(赤い丸印)が見えます。この蓋をマイナスドライバーなどでこじ開けると見える位置、フレームに刻印されています。27V-OOOOOOO。車名:ヤマハ。型式A-27V、原動機型式:14T。排気量:49cc。
【補足】とにかく軽い。細い。
乾燥重量49kg。同じ空冷2サイクルエンジン搭載で最終型のSA24Jジョグが71kg(より最新型の4サイクル車はもっと重いです)なので、その差は歴然。馬力こそ4.5psと4分の3程度ですが車体が軽いのと重心がやや後方よりなせいでウイリー容易です。
細さ比較です。左が27V、右がホンダAF54ジョルノクレア。27Vのボディ幅はシートの幅と同じ。そのシートも今時のそれより小さい。大人が座ったら尻はみ出る細さです。
【引き取り事例】
30年以上前の古いバイクなので、流石に最近は全く見なくなったモデルです。当時としては大人気モデルだったのですが、その数年後に発売されたメットインスクーターのおかげでバイクにも収納力が求められるようになり、この細っこいジョグは次第に消えて行きました。引き取り例も数える程度です。
今日の事例
午前中福岡市に行ってきました。
左からSA24JベーシックジョグとAF61トゥデイ。いずれもエンジン不動。2台ともナンバープレートの手続きも承りました。
バイクの廃車時は、ナンバープレートの手続きもきちんとしないと翌年度も税金取られるという事態になってしまいます。粗大ゴミ回収業者や、買い取り系会社の一部では、車体だけ持って行って手続きはほったらかしにしてることがあります(実際、多くの市町村役場の窓口で、そんな悪質業者への注意喚起文が貼りだされています)。発覚するのが翌年度の話になるので、だいたいが手遅れで、車税安いからと泣き寝入りしてしまう方もいらっしゃいます。
当社では、車体回収後だいたい2週間以内に手続きを完了し廃車証明をご依頼人様へ郵送しています。さらにその控えを当社で保管しておりますので、郵送事故や役所側の手違いなど万が一にも備えています。バイクの引き取りご依頼は、ナンバープレートの手続き含めて全て無料の当社へ是非ご依頼下さい。
6月の引き取り業務は、わりと暇です。その代わり修理業務が増える時期。道路端を走行中に水たまりにタイヤ取られて転倒したとか、大雨で駐車場が冠水してエンジン内に水が入ったとか、かなり重篤なケースが増える時期です。普段バイク乗られてる方ほどそういう危ない状況になりがちなシーズンですので、充分にお気を付けください。