1980年代に登場したヤマハ・チャンプシリーズの3代目にあたります。ヘッドカバーいっぱいのライトレンズ、フロントカバーの上隅に配置されたウインカー、収納スペース確保のため後方に伸びたボディとその上面全体を覆う大型シートが特徴。当初名「ハッチバックスクーター」。販売は1988年から。空冷2サイクルエンジン搭載。
車台番号はこちら。
乗った状態で足のスネの前方、中央に長方形の蓋(赤い丸印)が見えます。この蓋をマイナスドライバーなどでこじ開けると見える位置、フレームに刻印されています。3FC-OOOOOO。車名:ヤマハ。型式:A-3FC、原動機型式:3FC、排気量:49cc。
【補足】チャンプシリーズ
チャンプシリーズは、もともとジョグシリーズのレース志向の姉妹モデルとして登場しました。初代54Vチャンプはメットアウトスクーターで細身軽量、前タイヤは8インチで後タイヤが10インチという、これだけでも速そうに見えるスポーツスクーターです。また2代目2NAチャンプRSはさらにチャンバーマフラーやディスクブレーキを採用したやたら速いモデルになり、改造パーツも豊富に出て特に若い層に大人気でした。しかし86年の「原付もヘルメット義務化」法施行に伴い、時代はメットインスクーターの時代に。3代目チャンプCXはシリーズ初のメットインスクーターとして1988年に登場。メットイン型は、どうしても大型化、重量増加してしまうため、ジョグシリーズとの差別化が難しくなり、この3代目を最後に姿を消すことになりました。
【引き取り事例】
チャンプシリーズは、10年くらい前までは初代54Vや2代目2NAも年に1,2回かろうじて引き取り例があったのですけど、最近は3代目3FC型すら滅多に縁がありません。
今日の事例
今日は北九州エリアに行ってきました。
奥から3KJジョグポシェ、今日ご紹介の3FCチャンプCX、AF35ライブディオ、SA16Jジョグ。いずれもエンジン不動、4台中3台ナンバープレートの手続きも承りました。
バイクの廃車時は、ナンバープレートの手続きもきちんとしないと翌年度も税金取られるという事態になってしまいます。粗大ゴミ回収業者や、買い取り系会社の一部では、車体だけ持って行って手続きはほったらかしにしてることがあります(実際、多くの市町村役場の窓口で、そんな悪質業者への注意喚起文が貼りだされています)。発覚するのが翌年度の話になるので、だいたいが手遅れで、車税安いからと泣き寝入りしてしまう方もいらっしゃいます。
当社では、車体回収後だいたい2週間以内に手続きを完了し廃車証明をご依頼人様へ郵送しています。さらにその控えを当社で保管しておりますので、郵送事故や役所側の手違いなど万が一にも備えています。バイクの引き取りご依頼は、ナンバープレートの手続き含めて全て無料の当社へ是非ご依頼下さい。
6月の引き取り業務は、わりと暇です。その代わり修理業務が増える時期。道路端を走行中に水たまりにタイヤ取られて転倒したとか、大雨で駐車場が冠水してエンジン内に水が入ったとか、かなり重篤なケースが増える時期です。普段バイク乗られてる方ほどそういう危ない状況になりがちなシーズンですので、充分にお気を付けください。