ヤマハ3KJ「JOG(ジョグ)」

本日は回収事例無し。引き取ったバイクの整備やお客様の修理依頼をこなしました。その中から今日は3KJ型ジョグをご紹介します。


モデル概要

3KJ型はヤマハの基幹シリーズ、ジョグの3代目にあたります。横型エンジンを採用してメットインスペースを確保した初めてのジョグなので、1代目ジョグ(27V型)や2代目ジョグ(2JA)と差別化するため当時は「メットインジョグ」と呼ばれていました。今はメットインは当たり前になっちゃったので、専ら3KJ型と呼んでいます。発売は1989年から。ジョグシリーズは現在までで20種類以上のモデルが存在しますが、この3KJ型が最も数多く、長く生産販売されました。なので回収事例もジョグシリーズの中で最も多いです。

3KJ型でもシルエットや細部変更で5種類ほどに分かれます。上にご紹介したのは「後期型」です。

「前期型」は後期型とシルエットはほぼ同じ、ロゴデザインやバッテリーサイズ、メットインボックスの形状やヘッドライトスイッチの有無などが異なります。見分け方はやはりヘッドライトスイッチの有無。

右にセルスイッチとヘッドライトのオンオフスイッチがあるのが「前期型」。

こちらが「後期型」。途中で交通法規が「バイクは常時ヘッドライト点灯すること」になりましたので、ヘッドライトスイッチのオンオフがなくなりました。


「前期型」全体はこんな感じです。ロゴデザインぐらいしか違いがわかりません。さらに発売当初の1989年当時タイヤはチューブ式が主流だったので、写真の白いホイールの型は「初期型」とも呼ばれています。チューブレス式のタイヤになってからはホイールは銀色になりましたがまとめて「前期型」と呼んでいます。

 

こちらは派生形「トランク付き型」。インナー部分に鍵付きの収納スペースが付いたタイプです。

こちらはさらにヘッドライトを下方に移動してフロントに大型カゴを固定装備したタイプです。通称「ジョグポシェ」。中身は3KJ型です。

車台番号はこちら。

乗った状態で足のスネの前方、中央に長方形の蓋(赤い丸印)が見えます。この蓋をマイナスドライバーなどでこじ開けると見える位置、フレームに刻印されています。3KJ-OOOOOOO。車名:ヤマハ。型式3KJ。原動機型式:3KJ、排気量:49cc。