限界まで乗られたタイヤの交換

11日は引き取りはお休みでした。今日は修理の日。

以前からご依頼頂いていた方のアドレス125が持ち込まれましたので、まずこちらから取り掛かりました。

もともとハンドルがガタつくから見て欲しいとのことで、先週も来店されたお客様です。この時のチェックで前ホイールが歪んでるのを確認していたので、今日はこれの交換。ついでに前と後のタイヤ交換も承りました。

走行距離3万km超え。それで初めてのタイヤ交換とのことです。ヨガんでた前ホイルの交換はすぐできたのですが、問題は後ろの方でした。

リヤタイヤのアクスルナットは非常に固く締め付けられています。車種によって異なりますが、規定は100から110Nm。軽自動車のタイヤより固いです(自動車のタイヤは4本以上のボルトナットでとめてるので比較にならないですが…)。50ccクラスの原付でも、ホムセンのトルクレンチでは歯が立たず、トラック用のでかいトルクレンチを使わないとはずれません。

さらに今回は新車で買って以来初めてタイヤ交換、それで3万km超えなので、リヤホイールがアクセルシャフトに固着気味。ナット外してもビクともしません。こういう時は、ホイル軸穴とシャフトとの隙間のゴミカスをエアで吹き飛ばしつつ556攻撃して、ハンマーで少し衝撃与えつつ固着をズラす感じで外します。強すぎず弱すぎず叩く。一気にやらず556が浸透する時間を確保します。で、ようやく外せました。

バイクのタイヤ交換は普通は1万5千kmぐらい、多くても2万以内なものなのですが、うちのお客様は本当に限界まで履き続ける人が多いです。苦労した後に付ける新品タイヤが輝いて見えます。これ外すのはまた3万km超えてから?

そうこうしてるうちに、自転車のチューブ交換希望の持ち込みがありました。

「パンク修理ではなく、いきなりチューブ交換ですか?」と聞くと、「パンク修理なら自分でもできるけど、今回は無理だった」とのこと。「分かりました。これ(上のアドレス125)が終わったら次やりますねー」とお預かりしました。

それで、アドレスの修理が終わって、自転車よく見てみると、

リヤブレーキが今にも崩壊しそうなぐらいサビサビ。これをうまく外さないとチューブ交換できないので、また556と小ハンマーの出番です。

結果的にチューブの損傷はそれほどでもなかったのですが、ブレーキワイヤーはいくらなんでもすぐに切れそうだったので交換しました。「ブレーキ本体も交換した方が良いのですが…」とお勧めしましたが、「近くの畑まで行くだけだから大丈夫よ」とのことでした。錆止めグリス塗って再利用です。

今日はこんな感じで、耐久性を限界まで試してる方々の修理でした。