ホンダAF18「Dio(ディオ)」(1型)

モデル概要

ホンダを代表するスクーター、ディオシリーズの初代モデルです。発売は1988年から。

当時はメットインスクーター(シート下にヘルメット等の荷物収納スペースがあるスクーター)が出始めた時代です。それ以前のスクーターでは、シート下にはガソリンタンクとかエンジンヘッドとかが収まっていたのですが、ホンダ初のメットインスクーターとなるAF16タクトフルマークや、AF17パルでは、車体高をやや大型化し、ガソリンタンクを床下に移動して対応。続く3作目のAF18ディオでは、さらにエンジン自体をメットインスクーター用の新設計にして対応しました。このエンジンがかなり画期的で、出力良し耐久性良し。のちに爆発的に売れることになるディオシリーズの初動力となりました。

車台番号はこちら。

乗った状態で左側。ステップ(足を載せるボード)よりも下、フレームに溶接されたプレート部分。AF18-OOOOOOO。車名:ホンダ、型式A-AF18、原動機型式:AF18E、排気量:49cc。

【補足】前期型と後期型
1990年、同じディオ初代モデルとしてフロントブレーキをディスク仕様にしたスポーティモデルAF25ディオを発売。それに伴いエンジン仕様を若干変更し6.4→6.8ps化しました。外観的にはエアフィルターとマフラーが形状変更。前期型に比べてほんの少し横幅が増えました。

私がこの仕事始めた頃はしょっちゅう引き取り事例があったモデルなのですが、今はもう30年以上前のモデルになっちゃってしまい、最近ではあまり引き取り事例がありません。ですが、今日まで生き残ってるような個体はたいていが保存状態が良く、綺麗なまま引き取りできてます。2サイクルエンジン車なので、マフラーが消耗品。どうしてもマフラー詰まりでエンジン不動になってるケースが多いですが、それ以外はエンジンに深刻なトラブルを抱えた個体の引き取り事例は少ないように感じます。

今日の事例

今日は大分市と別府市へ引き取り依頼に行ってきました。
左からAF56ディオ、AF52ジュリオ、SA24Jベーシックジョグ、AF61トゥデイ。いずれもエンジン不動、ナンバープレートの手続きは3件承りました。

毎年2月は、卒業やお引越しシーズンにともない、ご依頼数も飛躍的に伸びる時期です。4月1日が税金がかかるかどうかの基準日なため、3月はさらに多忙期になります。回収員も休みなしでフル稼働しているのですが、2月の後半からはそれでも手が足りない状況になってきます。特に土日はご希望の時間にお伺いできないこともしばしば。今年度中のバイクの処分をお考えの方は、是非お早めにご依頼下さい。