ホンダの汎用スクーターです。水冷4サイクルエンジンを搭載。バーハンドルとフルメッキの大型ヘッドライト、まるっこいボディが特徴。工場出荷状態でボディサイドに「GIORNO Crea」のロゴ。発売は1999年から。
車台番号はこちら。
乗った状態で左側。ステップ(足をのせる部分)よりも下。アンダーガードに小窓があいてて、そこから見えるフレーム部分に刻印されています。ただ、点字数字な為、アルミ腐食で非常に読みにくくなってる個体が多いです。AF54-OOOOOOO。車名:ホンダ、型式:BA-AF54、原動機型式:AF54E、排気量:49cc。
【補足1】アイドルストップ搭載
AF54ジョルノクレアの一部のモデルのみですが、アイドルストップ機能を搭載した「ジョルノクレア デラックス」モデルがあります。
外観的にはほとんど変わりません。このマークが目印。3秒間アイドル状態が続くと自動的にエンジンストップ、スロットル開くとエンジン始動します。原付クラスでは初搭載。
【補足2】2ストから4ストへの分岐点
それまで主流だった2サイクルエンジンは、構造が簡単でありながら低排気量で馬力を出しやすいという長所があるのですが、排ガス性能が悪いという短所もあります。なので125クラス以上の大型バイクでは早くから導入されていた4サイクルエンジンですが、50クラスのスクーターでは、如何せんパワーが足りません。ホンダはかつてAF04ボーカルやAF13タクトアイビーという空冷4ストスクーターを出してたのですが、鈍足な為あまり売れず、長続きしませんでした。しかし、環境保護の意識が高くなったからといいますか新排ガス規制ができたからといいますか、時代の波には逆らえず、20世紀末には原付エンジンも2ストから4ストが主流となりました。AF54ジョルノクレアは、そんな時代に誕生した初の本格4サイクルスクーターとなります。加速はやや鈍いですが、最高速60km出るし音は静かだし燃費も大幅に向上しました。
【引き取り事例】
このモデルが出始めてそろそろ20年になります。引き取り事例もそれなりに多いです。10年くらい前までは、オイル交換忘れによるエンジン焼き付き例が多かったです。2ストから4ストに移行した初期段階だったので、ライダー側で「定期的にオイル交換しなきゃいけない」という意識がまだ薄かったのが原因。でも、今ではそんな焼き付き車も滅多に見なくなり、逆にエンジンまだバリバリ現役、という個体の引き取り例が多いです。このモデルの後に続くAF55Eエンジン搭載車(AF55スクーピー~AF63ディオZ4)と比較しても耐久性高いんじゃないの?と感じます。
今日の事例
日中は田川市と北九州市と飯塚市、夕方は追加で福岡市に行ってきました。
上段左からCA4BAアドレスV50、今日ご紹介したAF54ジョルノクレア、AF61トゥデイ、CA1CBアドレス、CF50シャリー。下段はAF58ズーマー。ジョルノクレアとシャリーはエンジン実働。6台中4台はナンバープレートの手続きも承りました。
5月は納税通知書が届く時期です。この納税通知書が届くことによって、自宅(の倉庫とか納屋とか)奥の方に放置されたままのバイクの存在を思い出し、引き取りご依頼してくださる方が少なからずいらっしゃいます。そういう方のバイクは、いろんな荷物の下敷きになってる事例が多いです。人力で出来る範囲なら、こちらで整理整頓してバイクだけ奥から引っ張り出してことも無料で出来ますので、思い出したこの機会に是非ご依頼下さい。