昨日ご紹介したスズキの異端スクーター「ストマジ」の続きです。昨日のCA1LA型はノーマルタイプ。で、今日ご紹介のCA1LBは派生型という扱いになります。まずCA1LBでは「ストマジ50S型」と「ストマジ50Ⅱ型」が存在します。
「S型」はノーマルCA1LAをベースにした豪華バージョン。ホイールが鋼鉄製からアルミダイキャスト製に、リヤサスをリザーバタンク付きに変更してるのが特徴。「Ⅱ型」はさらにアップフェンダー、ブロックタイヤ、ガード付き大型丸ヘッドライトを装着してオフ車仕様にしたのが特徴。
「S型」はノーマルと同時の1997年2月発売、「Ⅱ型」はそのわずか半年後に発売されました。
車台番号はこちら。
ノーマルと同じ位置。フレームの首(ハンドル軸)にあたる部分、ハンドルを左に切って右側フレーム(青丸部分)に刻印されています。CA1LB-〇〇〇〇〇〇。車名:スズキ、型式:A-CA1LB(2000年モデル以降はBB-CA1LB)、原動機型式:A153、排気量:49cc。
【補足】「S」型と「Ⅱ」型
「S」型
S型は車体になにか表記されてるわけではありません。フレームのデカールは無印。
【引き取り事例】
発売当初から「ノーマル」「S型」「Ⅱ型」の3モデルが存在したストマジですが、最後(排ガス規制前の2006年)まで生き残ったのは「Ⅱ型」。引き取り例もこれが一番多いです。ただ「Ⅱ型」はブロックタイヤが特徴の1つなのですが、これは高価なのでタイヤ交換の際に普通のストリートパターンのものへ換装されてる個体が多いです。
それとこのモデルは若い層からの引き取りご依頼が多い。そのせいってわけでもないですけど、転倒キズとか事故個体は少ない、ただペイントや改造は多め。エンジンは最大出力でぶん回して焼き付いてるか異音がしてるかでエンジンが無事な個体が少ない、という印象です。
今日の事例
今日は午前中は北九州市、午後は福岡市と大野城市に行ってきました。
左からAF24ジョルノとCZ41Aチョイノリ。左からAF62ディオとTA02キャノピー。
左からAF27ディオとAF61トゥデイ。
いずれもエンジン不動、6台中4台はナンバープレートの手続きも承りました。
バイクの廃車時は、ナンバープレートの手続きもきちんとしないと翌年度も税金取られるという事態になってしまいます。粗大ゴミ回収業者や、買い取り系会社の一部では、車体だけ持って行って手続きはほったらかしにしてることがあります(実際、多くの市町村役場の窓口で、そんな悪質業者への注意喚起文が貼りだされています)。発覚するのが翌年度の話になるので、だいたいが手遅れで、車税安いからと泣き寝入りしてしまう方もいらっしゃいます。
当社では、車体回収後だいたい2週間以内に手続きを完了し廃車証明をご依頼人様へ郵送しています。さらにその控えを当社で保管しておりますので、郵送事故や役所側の手違いなど万が一にも備えています。バイクの引き取りご依頼は、ナンバープレートの手続き含めて全て無料の当社へ是非ご依頼下さい。
6月の引き取り業務は、わりと暇です。その代わり修理業務が増える時期。道路端を走行中に水たまりにタイヤ取られて転倒したとか、大雨で駐車場が冠水してエンジン内に水が入ったとか、かなり重篤なケースが増える時期です。普段バイク乗られてる方ほどそういう危ない状況になりがちなシーズンですので、充分にお気を付けください。