スズキCA1PB「ZZ(ジージー)」

モデル概要

スズキのスポーツスクーターです。空冷2サイクルエンジンを搭載。フロントのエアロパーツ、「ZZ」の立体ロゴ、50クラスでは異端な大型12インチホイールが特徴。発売は2000年から。

スクーターレースの世界で、ホンダのライブディオZXとヤマハジョグZRとの抗争が激化してた90年代後半、その最中にちょっとだけ影が薄かったセピアZZの後継モデルです。2000年当時は新排ガス規制の影響が絶大で、ホンダZXもヤマハZRもエンジンスペックの大幅ダウンで対策してた頃で、そんな中でスズキは馬力規制マックスの7.2psエンジンのまま新排ガス規制をクリアさせ投入してきた執念のモデルとも言えます。

車台番号はこちら。

乗った状態で右側、足元ステップよりも下に見える位置(赤い丸印)、フレーム端に刻印されています。CA1PB-OOOOOO。車名:スズキ、型式:CA1PB、原動機型式:A155、排気量:49cc。プラグ:BPR6HS。バッテリー:「4B」

同じスポーツスクーターのホンダディオZXやヤマハジョグZRと同様、よく回収するモデルです。若い層のユーザーからの引き取り依頼が多いです。ただ他2種と比べて、後発だったせいか改造キットの類いが少ない。それで無茶な改造していないせいか、エンジン焼き付きとかのケースが少ない、足回りは元からしっかりしてるので転倒キズも少ない、外装等が綺麗な状態での引き取りになるケースが多いという印象を受けます。

【補足】前モデルのセピアZZ後期型(CA1HC型)

こちらは93年に販売された前モデルCA1HC型です。前述のホンダディオZXやヤマハジョグZRよりも前に投入されました。上でもちょっと書きました馬力規制ですが、スペック競争が激化してた昔に「あんまり馬力上げすぎると事故が多くなって危ないから規制な」という、法律じゃないけど大人の事情で決まった暗黙のルールみたいなものがあって、それが50ccの場合は7.2psです。CA1HC型はこの7.2psを出した最初のモデルになります。

この後継となったのが今回ご紹介したCA1PB型「ZZ」ですが、さらに厳しくなった自動車排ガス規制をクリアできず2007年に販売終了。馬力競争に明け暮れた2サイクルエンジン時代の終わりを象徴するモデルとなりました。

今日の事例

今日は行橋市と大分市に行ってきました。

5AUビーノとAF55スクーピーを無料回収しました。2台ともエンジン不動、ナンバープレートの手続きは2台ともご依頼主様すでに済まされていました。