登録書類があると大変ありがたいです(軽二輪編)

みなさん、こんばんは。

まだ3月上旬なのに、すでに疲弊気味のリバイクです。今年も卒業やお引越しの方などから、大変多くのご依頼を頂いております。本当にありがとうございます。

税金更新日まで残りあと20日ちょっと。実質はあと10日ちょっと。これを超えると新たに1年分車税がかかってくるので、ご依頼はお早めにお願いいたします。

今月はブログの更新がちょっと不定期になっちゃってますが、その分、引き取りと手続きを一生懸命頑張ります。本当のデスマーチはこれからd

それでは前回からの続きです。

3月6日(水)。糸島市、佐世保市、伊万里市、長崎市、大野城市に行ってきました。

上段、CA1PAレッツ2、NCB150ホンダCBR150R、AF61トゥデイ。
下段、CE11Aアドレス100、AF55スクーピー、AF61トゥデイ、CA44Aアドレス50。
いずれもエンジン不動。7台中5台ナンバープレートの手続きも承りました。
CBR150Rは横浜ナンバーですが、

軽自動車届出済証をきちんと保管されていたので、問題なく年度内手続きができます。というかできました(後述)。
ちなみにこの軽自動車届出済証。軽二輪(126ccから250ccのバイク)運転時は必ず携行する義務があります。でも軽二輪は車検がないので、失くしちゃってる方も結構いらっしゃいます。で、この書類がどのくらい重要かご説明しますと、これが無いとそのナンバーが発行された軽自動車協会(この場合は神奈川県の横浜支部)でしか手続きができません。要するに誰かに譲るにしろ廃車するにしろ、手続きするためにそこ(横浜市)まで出向く必要があります。絶対に大事な書類です。

3月7日(木)。午前中は福岡市、午後は北九州市と飯塚市行ってきました。

上段はMC29マグナ250。下段はSA39Jジョグ、AF35ディオ、AF56ディオ、SA10Jビーノ。
全車エンジン不動。ビーノ除いた4台はナンバープレートの手続きもご依頼頂きました。
マグナ250は軽自動車届出済証を失くされていました。

でもこちらは地元、福岡ナンバーだったので、箱崎の軽自動車協会で再発行手続きができます。所有権(後述します)付いてても、その所有権者さん次第ですが、年度内手続きはまだなんとかなります。

3月8日(金)。午前中は朝倉市と久留米市に行ってきました。

AF62ディオとAF56ディオを引き取りました。エンジン不動。片方だけナンバー手続きありでした。

午後は福岡の軽自動車協会に行ってきました。

13時頃の様子です。駐車場スカスカで誘導員さん達も暇そう。昼休み直後だったからと思うのですが非常にラッキーでした。

中の窓口は結構混んでました。初めて手続きしに来たっぽい人が大勢、相談窓口に詰めていました。窓口の担当さんはいつも本当に丁寧に教えて下さる優しい方で、私も昔随分お世話になりました。でも、この時期だけは口調速め、それでもひっきりなしに対応されてて本当にかわいそうでした。

私も手続き。まずは上のCBR150R。県外ナンバーですが、これはいったん私の名義にしてから廃車手続きしました(具体例は下記③④⑤)。軽自動車届出済証があるから福岡でも手続きできました。なければ横浜市に行かなきゃならない所です。

次、MC29マグナ250の件。これは軽自動車届出済証がないので所有権者確認からスタートだったのですが、バイク屋名義にはなっておらず申告通りの所有者だったので、抹消手続きまで問題なくすんなり終わりました。ご依頼主のお話から所有権が付いてる可能性大だと思って、今日のブログネタにしようと考えてたのですが、外しましたorz

ということで本日のメインイベント、先週引き取った「県外ナンバーで所有権付き」のCBR250RRです。今日、実際に提出した申請書類はこちら。

①ご依頼主が持ってた軽自動車届出済証、②所有権者だったバイク屋さんから昨日届いた代表者印付抹消申請書類、③それを福岡の私の名義に変更する名義変更用書類、④さらにそれを廃車する申請書類、⑤税金停止申請書類、あと、写真ないけど私の住民票1枚。

③④⑤は蛇足です。県外ナンバーだったので必要になっただけの裏技書類。本当に要だったのは②の所有権者印付抹消申請書類です。

所有権付きとは、簡単に言えば「ローン払いのバイクはローン踏み倒し防止用に所有権をバイク屋さんにしてますよ。だから逃げても無駄。踏み倒したらバイク没収しますよ。完済したら印鑑押しますから、解除手続きに来てくださいね」という状態のことです。

所有権がついてるかどうかは、軽自動車届出済証が見ればすぐに分かります。所有者が使用者と違う人または法人だったら所有権付き。この状態のままでは、名義変更はおろか、抹消手続きすらできません。極端な話ですが、買った人がローン払い終わっていても、所有権はバイク屋さんのまま。たとえばその人がその後病気で亡くなったりして、遺族がバイク相続しようとしても、所有権はバイク屋さんにありますので、何も知らなければ取り上げられます。そんな恐ろしい状態です。

で、ローンを払い終わっていても、自動的に所有権が移るわけではありません。きちんと手続きする必要があります。まずは現所有者のバイク屋さんの所に行って、所有権解除のお願いをする必要があります。バイク屋さんに行くと、対応の仕方は主に下記の2通りです。

対応①型「ローンが終わってるか調べるから待ってて」
対応②型「ローンが終わってることを証明する完済証明書を持ってきて」

対応②型とか、もう、売ってしまった後の客なんか客じゃないと思ってるようなバイク屋さんです。ただ販売時契約上でそうなってると言われると反論しようがないので、私はご依頼主にありのまま事実を告げて完済証明書を取り寄せて貰い、そんなバイク屋から今後買わない方が良いですよ、と口添えする対応をさせて頂いております。

でも今回CBR250RRのバイク屋さんの場合は対応①型。やり取りは、だいたい下記の様な感じでした。

私「福岡のリバイクと申します。所有権解除をお願いしたいのですが。」
バイク屋さん「はい。番号教えて下さい。」
私「ホンダのCBR250RRになります。MC22-○○〇〇〇○○です。使用者は××さんになっています。」
所「××さんですね。確認します。(1分後)…まあ、大丈夫です。申請書類と返送用封筒送って下さい。」
私「感謝します。承知しました。」

私の経験では「かなりきさくな対応」の部類。対応①型でも、先に使用者××さんの免許証や届出済証のコピーFAXを要求して、すぐに送っても返事があるのがさらにその1週間後とかが「スタンダード」な世界です。バイク屋さんもローン会社に問い合わせしないとならないので仕方ないのですが、でも、販売履歴からある程度類推して、自分の判断で許可して下さるバイク屋さんもいらっしゃいます。今回のバイク屋さんはそんな方でした。

ずいぶん話がそれましたが、この件のまとめ。
①県外ナンバーだったけど、軽自動車届出済証をきちんと保管されていたので、すぐに所有権付きであると確認できた。
②所有権者ともすぐ連絡が取れ、所有権者代表者印付抹消申請書類もほぼ最短で入手できた。
③それでも1週間かかった。

もし軽自動車届出済証を失くされていたら、所有権が付いてるか把握できるまで1週間以上かかったはず。もし所有権者のバイク屋さんが「スタンダード」以下なバイク屋さんだったらさらに1週間以上(対応②型のバイク屋だったら1か月以上)かかったはず、ということを考えると、4月1日まであと1カ月もないこの時期では、年度内に間に合わない可能性があった、ということが分かっていただけましたでしょうか?

今回軽二輪を説明しましたが小型二輪(251cc以上のバイク)でも同様です。この場合の書類は車検証になります。でもこちらは車検があるので車検証きちんと保管されてる人が多いですが。

中・大型バイクを処分する際、書類の有無は、大変大事な要素になります。失くされてても手続きは可能ですが、場合によっては1か月近く手続きにお付き合いお願いすることになります。原付ならここまで面倒ではないのですが…。

今年の税金更新日は4月1日(月)です。1日の閉庁時間までに手続きできれば、来年度は課税されません。ですが、これはあくまで実務上の裏技。本当は28日(金)の閉庁時間までに済ますのが正攻法です。さらに言えば、3月15日以降は市役所も軽自動車協会も陸運局も大変込み合い、手続きに大変な時間を要します。窓口前の行列が半端ありません。名義人違いなど、書類不備で出直しする可能性も考慮に入れて、予備日も必要です。早めに動かないと年度内の手続き間に合いません。当社としても、条件次第ですが、何とかお引き受けできるのは20日お申込み分までです。それ以降は、回収日のご都合が合わないとか、本人名義ご家族名義じゃないとか、所有権ついてるとか、対応エリア外のナンバーであるとか、条件次第で間に合わないことが考えられます。いまだナンバープレートが残ってるバイクの処分について、どうするか決めかねている方は、この機会に何卒お早めにご相談ください。