ヤマハの50スクーターです。水冷4サイクルエンジン搭載。工場出荷状態でボディサイドに「Bw’s」のロゴ。50クラスの中では大型ロングフレーム、オフ車のような太いブロックタイヤ、大きな2灯ヘッドライトが特徴。発売は2012年から。
車台番号はこちら。
乗った状態で足のスネの前方、中央に長方形の蓋があります。この蓋をマイナスドライバーなどでこじ開けると見える位置、フレームに刻印されています。SA44J-OOOOOO。車名:ヤマハ、型式JBH-SA44J、原動機型式:A320E。排気量:49cc。
【補足】先鋭化しすぎたデザイン?BW’S不遇の歴史
初代BW’S(3AA型)は1988年に発売。エンジンは空冷2サイクル。初代デザインは今のと比べるとずんぐりむっくりの真正オフ車みたいなシルエットしてますが、当時からとてもカッコいいバイクでした。とてもカッコいいバイクでした。大事なことなので2回書きました。カッコいい(3回目)…ですよね? 私はそう思うんですけど、実はヤマハの日高社長が認めるほど「デザインで大失敗したバイク」(日経新聞2018/06/12)で、日本ではさっぱり売れませんでした。なので、とにかく数が少ない。私は引き取った記憶が2,3台しかなく、それも大昔すぎて写真が残ってません。ごめんなさい。
で、2代目(SA02J型)。初代登場から10年も間をあけた1998年に、台湾からの逆輸入車として発売されました。
これも空冷2サイクルですが、初代に比べてカクカクしたシルエットになりました。さらにカッコよくなりました。フレームも大型化してメットインボックスを装備。フロントブレーキにディスク式を採用した豪華な造り。それでも残念ながら、これもあまり売れなかったのか、数年で販売終了。引き取り例も少ないです。
そして今日ご紹介の3代目(SA44J型)。前作からまた10年以上も間をあけて登場。デザインはほとんど同じでエンジンを水冷4スト化しています。でも、やはり、これも販売実績は少ない様です。
欧米ではこのデザインが受けてよく売れてるそうです。「欧州ヤマハ子会社を救ったバイク」とまで言われる高評価。なんで日本では受け入れられなかったのか。日本人の体格からしたら少し大きいのが原因でしょうか?確かに50ではなく100クラスの風格ではあるのですけど、それでもズーマーやVOXと遜色ない大きさだし、カッコいいし、日本で売れなかった意味が分かりません。シート高?(´・ω・`)
今日の事例
今日は午前中福岡市、午後は久留米に行ってきました。
上段左からSA10Jビーノ、AF55スクーピー、AF61トゥデイ。下段は今日ご紹介したSA44Jビーウィズ。いずれもエンジン不動。4台中2台はナンバープレートの手続きも承りました。
5月は納税通知書が届く時期です。この納税通知書が届くことによって、自宅(の倉庫とか納屋とか)奥の方に放置されたままのバイクの存在を思い出し、引き取りご依頼してくださる方が少なからずいらっしゃいます。そういう方のバイクは、いろんな荷物の下敷きになってる事例が多いです。人力で出来る範囲なら、こちらで整理整頓してバイクだけ奥から引っ張り出してことも無料で出来ますので、思い出したこの機会に是非ご依頼下さい。