ホンダTA03「GYRO CANOPY(ジャイロキャノピー)」(2型)

モデル概要

ホンダの屋根付き3輪スクーターです。発売は2008年から。前モデルTA02型とシルエット的にほぼ同じで、中身だけ一新。FI仕様、水冷4サイクルエンジンを搭載。飲食店さんの配達業務用などで使用されている姿をよく見かけます。通称「4ストキャノピー」。

車台番号はこちら。

乗った状態で左側。ステップ(足を載せるボード)よりも下、フレームに溶接されたプレート部分に刻印されています。TA03-OOOOOOO。車名:ホンダ、型式JBH-TA03(2018年モデルは2BH-TA03)、原動機型式:TA03E、排気量:49cc。

【補足1】パワフルな4ストエンジンTA03E
まず、一般的な話ですが、4ストモデルは2ストと比較して燃費が優れている、排ガスがクリーン、音が静か、というメリットがある反面、パワーがない、というデメリットを伴います。もともと非力な50ccエンジンで、普通の1.5倍重たい車体を動かしてるこのシリーズでは、パワーがないのは致命的。なので4ストジャイロに使われているエンジンは、最初からFIのみ、Z4と同じ4バルブ仕様の贅沢装備になっています。おかげで、加速力、登坂力、最高速など走りについて2ストキャノピーに見劣りしません。ただ、その分、新車が大変アレな価格帯になっています。

【補足2】ACGスターター
このモデルでもACGスターターが使われています。ACGとは交流発電機(AC Generator)の略。どんなバイクでもエンジン動かしたりライト点灯させるために電気が必要なので、必ずACGが付いているのですけど、このバイクのACGはちょっと特殊な形状をしているおかげで、普通の発電機としての役目と、エンジン停止時は逆方向に電気ながすことによってクランクシャフトを回転させるモーター(スターター)としての役目と、両方をこなすことができます。なのでACGスターターと呼ばれています。この方式では普通のセルスターターのようにギヤの飛び込み音やかみ合い音が発生しないので、始動音も大変静かです。

今日の事例

午前中は福岡市内、午後は久留米市に行ってきました。


上の写真、自転車に隠れてますけど、奥にAF61トゥデイ積んでます。エンジン不動、ナンバープレートはご自身で手続き済まされてたので車体引取のみでした。下の写真は今日ご紹介のTA03キャノピー。いつもよくご利用いただいている飲食店オーナー様からの引き取りました。2台ともエンジン実働。プレートの手続きはこちらもご自身で済まされていました。

毎年2月は、卒業やお引越しシーズンにともない、ご依頼数も飛躍的に伸びる時期です。4月1日が税金がかかるかどうかの基準日なため、3月はさらに多忙期になります。回収員も休みなしでフル稼働しているのですが、2月の後半からはそれでも手が足りない状況になってきます。特に土日はご希望の時間にお伺いできないこともしばしば。今年度中のバイクの処分をお考えの方は、是非お早めにご依頼下さい。