ヤマハUA06J「GEAR(ギア)」(3型)

ヤマハ・ギアシリーズの3代目になります。ギアそのものの詳細についてはこちらをご参照下さい。ギアシリーズもこのモデルからFI式の水冷4サイクルエンジンを搭載。デザイン的にもかなり変更。ヘッドライトをフロントカバーより前に出して大型化、その上に前カゴ等を固定するスタイルになりました。製造販売は2007年から2015年まで。

車台番号はこちら。
乗った状態で足のスネの前方、中央に長方形の蓋を、マイナスドライバーなどでこじ開けた状態です。そこから見えるフレーム部分に刻印されています。UA06J-OOOOOO。車名:ヤマハ。型式JBH-UA06J。原動機型式:A314E、排気量:49cc。

【補足】オプション
ギアシリーズは、配達などの業務に特化したビジネスバイクのカテゴリーに属しています。ノーマル車は普通のスクーターの形してます。
そこから様々なオプションに付け替えた、各業務に特化した個体になっています。

上の写真で紹介したカゴ付きの白い個体は「フットブレーキ」装備車。
通常は左手で行うリヤブレーキ操作を足を行うようにしたモデルです。別名「ニュースギア」。

「パーキングスタンド」装備車
通常のセンタースタンドとは別に、車体を持ち上げることなく「落とす」だけで直立できる「パーキングスタンド」を装備したモデルです。お料理とか重積載物とか、あまり傾けたくないものを配達する業務に特化したモデルと言えます。解除はブレーキレバーに付いてるボタンを押しながらフットレバーを踏み込むだけ。

「屋根付き」
ピザ屋さんとか銀行の方とかに好まれてるモデルです。

【引き取り事例】
登場から10年以上経ち、新型の4代目(UA07J型やUA08J型)が出て以降はよく引き取るモデルです。もともと業務に特化したモデルなので、会社所有の個体を引き取る例が大半ですが、ときどき一般の方からのご依頼もあります。いずれもエンジン無事な個体は少ないです。あとどういうわけかフロントフェンダーが無事な個体が少ない。なんででしょうね。

今日の事例

午前中は福岡市行ってきました。
今日ご紹介したUA06J型ギアとおまけの自転車を引き取りました。エンジン不動。

午後は予定なし。近くの新聞販売店様ギアの定期チェックをしました。


ベテラン配達員様ともなると、タイヤがこうなるまで使い倒します。穴開く寸前、それも梅雨前の上手いタイミングで交換できて良かったです。今日はなぜかギアに縁がある日でした。

6月の引き取り業務は、わりと暇です。その代わり修理業務が増える時期。道路端を走行中に水たまりにタイヤ取られて転倒したとか、大雨で駐車場が冠水してエンジン内に水が入ったとか、かなり重篤なケースが増える時期です。普段バイク乗られてる方ほどそういう危ない状況になりがちなシーズンですので、充分にお気を付けください。