カワサキZR250A「BALIUS(バリオス)」

カワサキのネイキッドです。250㏄直列4気筒水冷4サイクルエンジン搭載。工場出荷状態ではタンク等に馬と「BALIUS」のエンブレムあり。ですが私が引き取るバリウスは高確率でカワサキエンブレムに置き換わっています。特徴的なのはタンク下のラジエタガード(アルミ製)とネイキッドなのにリヤモノサス装備。カワサキのネイキッドタイプとしては多分最も多く売れたモデル。迷ったらそれは多分バリウスです()。1型は1991年から96年まで製造されました。

車台番号はこちら。
ハンドルを左にきると見える、首部分(フレームとハンドル軸との結合部分)の、乗った状態で右側に刻印されています。ZR250A-OOOOOO。車名:カワサキ、型式:ZR250A、原動機型式:ZX250CE、排気量:249cc。
【補足】年式による違い
バリオス1は年式、車台番号によって6タイプに分類されます。
「ZR250A1」
ZR250A-000001~。発売当初のA1型です。エンジン出力は45ps(15000rpm)。

「ZR250A2」
ZR250A-016001~。車体色の追加変更?

「ZR250A3」
ZR250A-035001~。93年以降自主規制によりエンジン出力40ps(15000rpm)に。

「ZR250A4」
ZR250A-055001~。小物入れとハザードスイッチ追加。

「ZR250A5」
ZR250A-062001~。燃料計追加。

「ZR250A6」
ZR250A-075001~。車体色追加。

【引き取り事例】
250ネイキッドの中では最も多くの引き取り例があるモデルです。そして改造率、ペイント率が大変高いモデルでもあります。ノーマルのままの個体は10台に1台くらいの割合。改造再塗装の度合いもさまざまで、定番のスタイルがありません。中身はもともとZXR250で完成されたエンジン使っててこれ以上チューンする幅がないので、外見で差をつけるくらいしかないからかも。あと古いモデルですが根強い人気があるので、中古バイク屋さんも少しでも綺麗に見せようとリペイントに力を入れるのも必然。結果的にノーマルでないいろんな個体が生まれた、というところだと思います。

というわけで、私もぱっと見でこのバイクがバリオスだと分からない、車台番号みて初めて分かるケースも時々あります…。でも多分迷ったらバリオスです()。

今日の事例

今日は諫早市と長崎市に行ってきました。左からAF61トゥデイ、AF35ディオ、今日ご紹介したZR250Aバリオス。いずれもエンジン不動。今日は3台ともプレート手続き無しでした。

5月は納税通知書が届く時期です。この納税通知書が届くことによって、自宅(の倉庫とか納屋とか)奥の方に放置されたままのバイクの存在を思い出し、引き取りご依頼してくださる方が少なからずいらっしゃいます。そういう方のバイクは、いろんな荷物の下敷きになってる事例が多いです。人力で出来る範囲なら、こちらで整理整頓してバイクだけ奥から引っ張り出してことも無料で出来ますので、思い出したこの機会に是非ご依頼下さい。