ホンダTA02「GYRO CANOPY(ジャイロキャノピー)」

北九州市で2ストキャノピーを引き取りました。

 

モデル概要

1990年から2008年まで販売されたロングセラーなモデルです。現在は4サイクルモデル(TA03型)が販売されていますので、そちらと区別するために2ストキャノピーと呼んでいますが、2ストキャノピーの中でも6種ほど型があって、大きく分けて前期中期後期でデザインや中身、型式などが若干異なっています。写真のモデルは後期型。

屋根付き3輪の特徴あるシルエット。ピザ屋さんなどが配達業務によく使用されています。ワイパーやウォッシャー機能まで付いた本格派。街乗りの配達なら十分な性能を有します。とはいえ、エンジンは49cc空冷2サイクル、性能は普通のスクーターとほとんど変わりません。なのに、車体はひと回り大きいし、タイヤが一個多い、おまけに屋根付きと、重量が普通の1.5倍近くあるわけで、エンジン的にはかなり無理して走っています。なので、あんまり大量に荷物載せてはいけません。

耐久性は確かだと思います。このモデルは業務用だったものを引き取る機会が多いので、限界まで使われた個体に出会う機会に恵まれます。私の経験で言えば、定期的にメンテナンスされてた個体が多く、たいていの場合で走行距離5万kmを超えています。一般の方から引き取るスクーターがだいたい3万km台でエンジン異音がする個体が多いということを考慮すると、やはり優秀なモデルであると思います。

車台番号はこちら。

乗った状態で左側。ステップ(足を載せるボード)よりも下、フレームに溶接されたプレート部分に刻印されています。TA02-OOOOOOO。車名:ホンダ、型式TA02、原動機型式:TA01E、排気量:49cc。

今日の他の回収事例

行橋市でTA03ジャイロキャノピーを引き取りました。

左が4ストキャノピー(TA03型)で右が2ストキャノピー(TA02型)。リヤのトランクはオプション装備なのを考慮すると、シルエット的にはほとんど見分け付きません。細かく言えばシールロゴや配色が違いますが、塗装されたら見分け困難。大きく違うのはエンジンカバー上部、4ストキャノピーの方は黒色の耐熱PP製なのでここは塗装が難しいことと、あと、メーターのデザイン

こちらはTA03型4ストキャノピーのメーターです。

2ストキャノピーではオイル警告灯がついてるところ、4ストキャノピーはFI警告灯になってるところぐらいです。

今日の2台は、どちらも大手飲食チェーン店様からのご依頼で、ナンバープレート(法人名義)の手続きも承りました。