ホンダの型式AF24は「AF24タクト」と「AF24ジョルノ」と2車種に割り振られています。このサイトでは同じAF24のモデルとしてご紹介します。
モデル概要
1989年3月、ホンダはタクトシリーズの5代目となる通称「スタンドアップタクト」を発売しました。このモデルは駐車時にキー操作だけで立ち上がる電動式スタンドを装備した画期的なモデルでした。(電動式スタンドについてはAF30タクトのページを参照ください。)その6か月後、電動スタンド装備を外して、よりお求めやすい価格にした「ベーシックタクト」を追加発表。これらタクトの仕様は、1993年発売開始のAF30タクト6型へとつながっていきます。
ところで1992年3月、タクト5型と型式は同じだけど、外観がまったく違う「ジョルノ」が発売されました。前年に参考出品された東京モーターショーでの評価が高かったからなのかも?なのですが、当時としては画期的な丸っこいシルエットをしたレトロスタイルで、ベスパ人気が高かったこともあって女性層に大いにうけ、この形のまま2000年代まで販売されました。時代の流れでエンジンが4スト化された後も、その特異なシルエットはAF53ジョルカブ、AF54ジョルノクレア、AF70ジョルノ2型へと引き継がれています。
車台番号は「タクト5型」「ジョルノ1型」ともに同じ位置に刻印されています。
乗った状態で左側。ステップ(足を載せるボード)よりも下、フレームに溶接されたプレート部分。AF24-OOOOOOO。車名:ホンダ、型式A-AF24、原動機型式:AF24E、排気量:49cc。
【補足】2サイクルエンジンの最終型?優れたエンジンAF24E
5代目タクトから採用されたエンジンAF24Eは、耐久性に優れたなかなかの名機です。1989年の登場時点から少しだけ仕様変更はあったものの、次のAF30タクト(6型)やAF51タクト(7型)はもちろん、2サイクルエンジン車最後のモデルとなるAF52ジュリオのエンジンとして、2002年まで活躍しました。引き取りにおいても、AF24Eエンジンを搭載したモデルでは、深刻なエンジントラブルを抱えた状態での引き取り事例は少ないように感じます。
【補足2】外観について
「タクト5型」
「ジョルノ1型」
「タクト5型」の方はともかく、「ジョルノ1型」は特異なシルエットのせいもあって、外装パーツに脆い部分があり、特にヘッドライト周りが損傷した個体が多く、部品調達がコスト的に厳しい状況にあります。一部業者では無料引き取りできないモデルになっているようですが、当社ではまだ大丈夫です。
今日の事例
今日は篠栗町と志免町の引き取り依頼に行ってきました。
今日ご紹介したAF24ジョルノ2台とAF34ディオ。いずれもエンジン不動。ディオはナンバープレートの手続きもご依頼承りました。
毎年2月は、卒業やお引越しシーズンにともない、ご依頼数も飛躍的に伸びる時期です。4月1日が税金がかかるかどうかの基準日なため、3月はさらに多忙期になります。回収員も休みなしでフル稼働しているのですが、2月の後半からはそれでも手が足りない状況になってきます。特に土日はご希望の時間にお伺いできないこともしばしば。今年度中のバイクの処分をお考えの方は、是非お早めにご依頼下さい。