ホンダAF55「creaScoopy(クレアスクーピー)」

今日は久留米市、長崎県諫早市、佐賀県鳥栖市で引き取り依頼をこなしてきました。

朝6時から帰って来た頃には暗くなっていました。涼しくなるにつれて日が短くなってきてることを実感します。

今日ご紹介するのはAF55型 ホンダスクーピーです。

水冷4サイクルエンジン搭載。まるっこい形が特徴で女性受けしてるモデルです。水冷なので音が静か。馬力もなかなか。ちょっと重いのが残念なところかと。あとリヤウインカーのデザインが欠点。走行中とか乗り降りとかの時に何かにひっかかって、根本からぽっきり折れた車体を良く回収します。

スクーピーの車台番号はここに刻印されています。

燃料キャップ蓋の隣のカバーを開けて

手前側のフレーム上面が刻印位置。アルミ腐食粉で見えつらい時がありますのでブラシでこすってください。AF55-OOOOOOO。車名:ホンダ、型式BA-AF55、原動機型式:AF55E、排気量:49cc。

【補足1】定期的にオイル交換をしましょう。

原付スクーターも2ストエンジンから4ストエンジンに移行してもう15年以上経ちました。今でこそ「定期的にオイル交換しないと壊れる」という認識が浸透しましたが、このAF55型含めて4スト車が出始めた頃は、酷いモノでした。かつての2スト車の感覚=「オイル警告灯が点灯するまで何もしなくて大丈夫」という認識のユーザーが大変多く、特にバイクは原付しか乗ったことないという方はほとんど全員がそんな感じでした。おかげでエンジン焼き付いて処分される方が続出し、走行距離のわりにエンジン駄目になってる個体の引き取りが多くなった過去があります。バイクの4スト車には「オイル警告灯」は付いていません。ユーザーさまで走行距離を管理し、2~3000km毎に一回オイル交換をする必要があります。

【補足2】ACGスターター

スクーピーが搭載するエンジンAF55EはACGスターターが使われています。ACGとは交流発電機(AC Generator)の略。どんなバイクでもエンジン動かしたりライト点灯させるために電気が必要なので、必ずACGが付いているのですけど、AF55EのACGはちょっと特殊な形状をしているおかげで、普通の発電機としての役目と、エンジン停止時は逆方向に電気ながすことによってクランクシャフトを回転させるモーター(スターター)としての役目と、両方をこなすことができます。なのでACGスターターと呼ばれています。この方式では普通のセルスターターのようにギヤの飛び込み音やかみ合い音が発生しないので、始動音も大変静かです。おかげでAF55Eエンジンは、かかってるのか止まってるのか分からない、最初から最後まで静かなエンジンになっています。

【補足3】アイドルストップシステム

AF55型の一部モデル「クレアスクーピー・i」には、アイドルストップシステムが搭載されています。

信号待ちや渋滞などの停車時に自動的にエンジンを停止させることでアイドリング時の無駄な燃料消費や排気ガスを低減させることができ、燃費をさらに向上させています。

クレアスクーピー・iはスピードメーターがフル液晶表示になっています。

【補足4】

写真は別モデルのモノ

AF55型には、センタースタンドロック機構が付いています。

シートを開けると見える黄色レバーで操作します。センタースタンドが解除できない原因はほとんどのケースでこれが原因です。盗難防止用。これとハンドルロックの併用により、ひきづって盗む犯行が大変困難になりました。その反面、鍵を無くされて当社などに車体引き取りをご依頼の時、トラックに積み込むのがとても大変なので、できましたら鍵は無くさないでくださると非常にありがたいです。