ホンダAF61「TODAY(トゥデイ)」(1型)

モデル概要

現在、日本で一番使われてるモデルです。発売は2002年から。当時新車で税込み車体価格が10万円をきる安さだったこともあり、爆発的に普及しました。安さの秘密は中国ホンダで生産したことと、設計がとにかくシンプルなこと。贅沢装備は一切ナシ。燃料計すらなくランプ式(残量が残り1Lになったら点灯)です。そしてエンジン。このAF61トゥデイが登場するまでの4サイクルスクーターは、エンジンが全部水冷式だったので、乗りやすさはあるものの高価で車重も重いというデメリットがありました。トゥデイのエンジンAF61Eは空冷式。部品点数も少なくとにかく安い。また軽いこともあって、取り回しが楽で燃費もさらに良くなりました。

車台番号はこちら。

乗った状態で右側。写真のように後方から見て、フレームの立ち上がり部分(青い印)の位置に刻印されています。AF61-OOOOOOO。車名:ホンダ、型式BA-AF61、排気量:49cc。

 

世の中に数多く出回っているモデルです。発売から10年以上経ち、今現在、最も引き取り事例が多いです。

【補足1】

AF61トゥデイは2002年から2007年まで新車販売されました。その間マイナーチェンジは無しだったので、AF61型同士だったらニコイチがどの部位でも可能です。期間中変わったのはカラーリングのみ。前期と後期に分かれますが、その違いはロゴシールのデザイン。

前期型はこんな感じ。

カクカクしたフォントです。

そして後期型はこんな感じ。

筆記体のようなフォントです。

あとシート下のセンターカバー、黒色なのが前期、車体と同じ色なのが後期です。

(トゥデイ・デラックスという特別バージョンのエンブレムがあります)

トゥデイデラックスは、カウルがツートンカラー、ホイルが黒、メーターがデザインが少々異なる(機能や針位置は全く同じ)です。

【補足2】

前期ロットでは塗膜の品質に問題があって、外装に関しては生産から5年くらいでボロボロ剥げてしまった個体をよく回収します。

 

【補足3】

カーボン噛みしてる個体も良く回収します。カーボン噛みとは、エンジン内部、吸排気バルブの着座面にカーボン(ガソリン燃えカス)が蓄積していき、充分な圧縮力を得られなくなる現象のこと。カーボンは、ガソリンの品質の悪さ、オイル入れすぎ、エアフィルター詰まりなどが主な原因です。ただトゥデイの場合もう1つ。速度が55km以上でそうになるとリミッターが作動して、点火する回数をわざと減らす仕組みになっています。これのせいで、マックスまでエンジン回された個体ほど、点火しなかった時間が増える→ガソリン不燃焼によるゴミカスが多くなる→これが塊になってバルブ座面にこびりつく→圧縮漏れが大きくなっていずれエンジンかからなくなる、といった流れになります。リコールもあって、後期ロットでは改善されているようです。

今日の回収事例

今日は朝に宇美町で5AUビーノを引き取り回収しました。

午後は福岡市を周りました。

左からAF61トゥデイ、AF48リード50、AF55スクーピー。2件でナンバープレートの手続きも承りました。