引き取りしたバイクは一旦は店の整備場に持ち込んで、エンジンや駆動系を修理してある程度動くようにした後、トラックターミナル内の保管倉庫に持ち込んでいます。で、毎週火曜日はそのトラックターミナルで積み込みの日になっています。大型トラックが何時に来るかはその日にならないと分からないので、私は待機時間を利用してターミナルの片隅で、出荷直前のバイクの修理をちょこちょこしています。前回の修理内容はこちら。
今週の修理目標はこの辺りに並んでる10台ほど。
事前にエンジンだけはOKなようにしていますので、このまま積み込んでも良い状態ではあるのですが、トラックが到着するまでの間、できるだけ綺麗になるように最後の足掻きをします。例えば、
なぜか色違いのヘッドカバーがついているSA08Jポシェ。同色のヘッドカバーが手持ちにあったので交換。
走行に支障ないとはいえ、やっぱりできるだけノーマルに近づけます。交換した薄紫色のヘッドカバーはまた使う機会があるでしょう。
ついでに泥除けの塗装はがし。
できるだけ剥ぎ取りました。エナメル塗料が使われてた模様。エナメルはラッカーよりは強いのですが、それでもバイクにはNGです。ましてやPP樹脂部分は上の写真のようにすぐカサカサになっちゃうので、余計に汚くなります。バイク塗装ならせめてウレタン塗料を使う、それもABS樹脂部分だけ塗装する、が基本です。
次、スズキCA41A型レッツ4。フロントフェンダー。ノーマル品とは違う、なんだかよく分からないモノがついていますので交換。
こちらは同色の予備がなかったので色違いのノーマル品に交換しました。思い切り色違いになっちゃいましたが、それでもノーマル品がマシです。
つぎ、AF61トゥデイのリヤウインカー。ここはよく折れます。
この程度の折れ方なら接着剤使っても良かったのですが、予備品があったので交換しました。接着だと暑さやバイク振動でたまに取れちゃうことがあるので、できるだけ交換対応です。
同じくAF61トゥデイのフロントフェンダー。先っちょだけ欠けています。
ホンダAF31タクトのフロントカバー。ちょっとヒビ割れてるので交換。
AF55スクーピーのボディ左側。シール貼ってごまかしてましたが大穴あいてます。
若干色違いですが、まともな品に交換。
4JPアプリオのキャリア(荷台)。なぜか外してる人が多いです。
標準装備ですのでできるだけ付けて出荷します。
今日最後、AF56のヘッドカバー。
このヘッドカバーは、少し重いわりに取り付けネジが2カ所しかないので、その周辺から根こそぎ折れてしまって、ヘッドカバー全体が固定不可になります。この個体も、ヘッドカバーとメーター周りに小さい穴開けてバンドで固定していました。
ヘッドカバーを裏から見た所です。上が正常品、下がさっき取り外した品。ネジ穴部分(橙印ついた2カ所)が欠けています。これでは取り付けできないので正常品に交換。
今週はこんな感じでした。送り出したバイク、かの地で再び頑張ってくれると思います。
今日の事例
福岡市と筑紫野市で引き取り依頼があり、積み込みのあと行ってきました。
左はDG07JヤマハTW、右はCA41Aレッツ4パレット。いずれも無料回収、ナンバープレートの手続きも一緒にご依頼いただきました。
例年、1月は比較的暇な日が多いのですが、今年は出だしからちょっと異常な忙しさです。ナンバープレートの手続きは3月31日までに終えれば新たな車税はかからないので、まだ余裕があるのですが、でも例年2,3月は非常に混雑しますので、早めにご依頼頂けると本当にありがたいです。乗らないバイクの処分をご検討中で、まだナンバープレートが残ってる方は是非早めにご依頼ください。