ホンダMC34「FTR223」

モデル概要

ホンダのストリートバイクです。FTRはフラット・トラック・レーサーの略。要するに、整地、不整地問わず、平坦な周回コースを走るレース用に特化したモデルです。市街地も走れるオフロードといった感じ。でもオフロードほど背は高くなく、整地でのグリップも重視した太ブロックタイヤが特徴。
前身となるFTR250(MD17型)は1980年代に発売されたのですが、日本ではちょっとマイナーな競技だったこともあり、今一つ人気がでない影の薄いモデルでした。ところが90年代末、木村拓哉さん主演のドラマ放映を契機にヤマハTW200が爆発的な人気が出たこともあって、ホンダも負けじと似たようなモデルを新規投入した、それがこのFTR223です。2000年発売。

車台番号はこちら。
首(フレームとハンドル軸との結合部分)の乗った状態で右側です。ハンドルを左にきると見える位置、フレーム側に刻印されています。MC34-OOOOOO。車名:ホンダ、型式:BA-MC34(後期型はJBK-MC34)、原動機型式:MC33E、排気量:223cc。プラグ:DPR8EA-9、バッテリー:「X5L」タイプ。

【補足1】250ccじゃなくて223ccなエンジンMC33Eについて。
もとはホンダSL230(MC33型)に搭載されてたエンジンの流用です。SL230はオンロードバイクなのですが、これのコンセプトが「従来型の250クラスよりも軽量でコンパクトな街乗りバイク」だったので、同じような用途のFTRでも採用された経緯があります。もちろん、00年自動車排ガス規制にも対応できてた、という点も大きいかと思います。MC33Eは従来型250エンジンに比べて、パワーウエイトレシオ的に有利。排気量少ない分だけ高速走行時の伸びがほんのちょっと弱いですけど、極低回転時での粘り強さは素晴らしく、街乗りでのダッシュ力に優れた良いエンジンだと思います。

【補足2】トリコロールカラーのモデル
FTRは元はレース用バイクだった歴史もあって、トリコロールカラーのモデルには後輪前側面にゼッケンプレート風サイドカバーがついています。

下は「D型」。極太タイヤがついたダート走破性を高めたモデルです。

世に大変数多く出回っていて、カスタムパーツも豊富です。今まで、引き取り事例は多いですが、ほとんどの個体で何かしら改造パーツが使用されていて、どノーマルな個体にお目にかかる事例が極端に少ないです。

【補足3】軽二輪扱い
126-250ccの軽二輪扱いですので、ナンバープレートの手続きは軽自動車協会で受け付けています。難しい場合は当社でお任せください。

今日の事例

今日は長崎市で引き取り依頼をこなしました。
JF06リード100と今日ご紹介したMC34FTR223を無料回収しました。いずれもエンジン不動。FTRはご依頼主様ご自身でナンバープレートの手続き済まされていて車体のみ引き取り、リード100は手続きも当方で承りました。

例年、1月は比較的暇な日が多いのですが、今年は出だしからちょっと異常な忙しさです。ナンバープレートの手続きは3月31日までに終えれば新たな車税はかからないので、まだ余裕があるのですが、でも例年2,3月は非常に混雑しますので、早めにご依頼頂けると本当にありがたいです。乗らないバイクの処分をご検討中で、まだナンバープレートが残ってる方は是非早めにご依頼ください。