AF24ジョルノ事故修理

バイク屋をやってて知ったのですが、国内でバイクが売れるのは2月から10月の間です。年間100台売れるとしたら,95台がこの期間。残り5台はイレギュラーです。ここまで極端なのは当社だけかなと思っていましたが、引き取りで他のバイク屋さんともお付き合いするようになって、どうやら当社だけでなさそうだと知りました。寒い時期になるとバイクに乗る人が少なくなるので、自然とそんなサイクルになっているようです。まあ、考えてみたらすぐ分かりそうなことなのですが、実際やってみないと実感できなかったです。

そしてこれは販売の面だけでなく、一般の方からの廃車引き取りでも同じことで、この時期は毎年引き取りのご依頼数も少なくなります。去年のカレンダーみても結構スカスカ。平均月の3割減と言ったところ。

とはいえ、さほど暇を持て余すわけでもなく、どういうわけか、この時期になると修理のご依頼が増えたりします。パンク、エンジン不調、事故修理。やはり季節の変わり目に起因してるものが多いです。

数日前に、私の師匠(すでに亡くなっています)にあたる人から購入したお客様から連絡があり、車とぶつかって壊れたから修理して欲しい、とのご依頼を承りました。

今回は保険が絡む修理なので、見積もり出して保険会社と相談してどこまでするかを決めてから取り掛からないといけません。

モノはAF24ジョルノ。30年前のスクーターですが未だ現役。街でもちらほら見かけます。事故はバイクの左側方からぶつけられた模様。右側に倒された形。お客様のケガはそれほどでもなかったようですが、車体はハンドル回しにガタツキ、左ボディとフロントフェンダーが一部破損、右ミラー破損。

ホンダ製なので部品在庫は比較的豊富です。30年前のものでもだいたい揃うのですが、これの黄色ボディカバーは流石に廃盤になってました。見積もり、保険会社には別色のカバーの価格を参考価格で提示しましたが、実際はどうしよう…。

まずはハンドルのガタツキを補正します。とりあえずハンドルを引っこ抜いて、

ステムを抜きます。中のベアリング球を取り、キズ確認。

ガタツキは球は潰れたのが原因かと思いましたが、思いのほか事故衝撃が強かったのか、レースにも溝がついていました。こちらは新品交換して対応。フロントフェンダーも内側の爪割れのみなので、見えない部分を補修して対応できました。

しかし、やはり問題はボディカバーです。

穴が大きすぎる。車の板金塗装のように、FRP成型法で素体を穴埋めして塗装するか、ヤフオクあたりで黄色が出るのを待つか。

やっと返って来た保険会社からの回答も芳しくなく、あまりお金はかけられないことが判明。すでに予算オーバー気味です。もう黄色のガムテープでも貼ってごまかしちゃおうかしら。

とか思ってたら、知り合いの貿易商から「黄色あったよー」と連絡が。

色褪せ具合が少し足りません(綺麗すぎ)ですが見た目分かりにくい、すばらしい。良い仕事ができました。貿易商に感謝。

午後、那珂川市(10月から那珂川町から市になりました)の方から引き取りご依頼がありました。

ヤマハSA04Jジョグでした。エンジン不動。ナンバープレートの手続きはご自身で済まされていました。「明日の予定」を見た方の模様。